半分姉弟|「わかり合えなさ」と共に生きる――今読むべき話題作を紹介

女性マンガ

「家族なのに、どうしてこんなにも距離を感じるんだろう。」

そんな問いを、静かに、しかし鋭く突きつけてくる漫画が
**『半分姉弟』**です。

作者は藤見よいこ。
リイド社のWeb漫画レーベル「トーチ」で発表され、
多様性・アイデンティティ・家族というテーマを真正面から描いたことで大きな注目を集めています。

この記事では、『半分姉弟』の魅力や見どころを
ネタバレなしで分かりやすく紹介します。


📕 基本情報

  • タイトル:半分姉弟

  • 作者:藤見よいこ(ふじみ よいこ)

  • 出版社:リイド社(リイド社・トーチコミックス)

  • レーベル/掲載:トーチ(web・コミックス)

  • 発売日:2025年3月28日(コミックス第1巻)

  • 判型/ページ数:B6判・約190〜196ページ

  • 価格:税込約880円(電子書籍版も同価格)


🍀あらすじ(ネタバレなし)

『半分姉弟』は、日本で暮らす**“ハーフ(二国籍・混血)”**の人々の日常や葛藤を描く人間ドラマです。

物語の中心は、フランス人の父と日本人の母をもつ米山和美マンダンダ。ある日、弟の優太が「改名した」と打ち明け、2人の関係やそれぞれのアイデンティティについての思いが交錯する群像劇が展開します。

血はつながっている。
同じ家で育った。
それでも「同じ」ではない——。

姉弟それぞれが抱えてきた違和感や痛みが、少しずつ浮かび上がっていきます。
「異物と見なされること」「共生」「わかりあえなさ」など、多様性やアイデンティティを丁寧に描いた作品です。


💚『半分姉弟』の見どころ

① 「ハーフ」という言葉では括れない現実

本作が描くのは、いわゆる“分かりやすな差別”ではありません。
善意、無自覚、すれ違い——
誰もがやってしまいそうな言動が、静かに人を傷つけていく様子が描かれます。

「自分は当事者じゃない」と思っている人ほど、胸に刺さる内容です。


② 姉弟という近すぎる関係性のリアル

友人でも恋人でもなく、「家族」。
しかも姉弟という逃げ場のない距離感だからこそ、
分かり合えない苦しさがより鮮明に伝わってきます。

感情をぶつけ合うシーンよりも、
言葉にできない沈黙が印象に残るのが本作の特徴です。


🏆 評価・話題

  • 2025年の漫画ガイド『このマンガがすごい!2026』オンナ編で第1位に選出されるなど高い評価を得ています。

  • 読者からもリアルな描写と深いテーマ性が支持されています。


🧾 作者・藤見よいこについて

藤見よいこさんは2014年にデビューし、『ふたりじめ 戦国夫婦物語』など他作品でも知られる漫画家です。『半分姉弟』はトーチwebで連載中で、単行本化もされています。


🖋『半分姉弟』感想

ハーフとして生きる姉弟の話でありながら、
描かれているのは差別や偏見といった分かりやすい問題だけではありません。
むしろ心に残るのは、善意や無自覚、言葉にされない違和感の積み重ねです。

何気ない会話や沈黙のコマが、驚くほど重い…

「悪気はない」
「そんなつもりじゃなかった」

そう言われてしまえば反論できない場面が何度も出てきて、
読んでいる側も、気づけば自分自身の過去の言動を振り返ってしまいます。

恋人や友人なら距離を取れる。
でも、姉弟はそうはいかない。

同じ家庭で育ち、同じ血を引いているはずなのに、
感じ方も選択も、少しずつズレていく。

そのズレを修復できないまま大人になってしまう苦しさが、
とてもリアルで、胸に残りました。

この漫画は、分かり合えない部分があっても、
それでも同じ場所で生きていくしかない。
その現実を、肯定も否定もせず描いているからこそ、
読後に確実に心に残る作品です。

大人にこそ読んでほしいヒューマンドラマでした。


✨こんな人におすすめ

  • 社会派・ヒューマンドラマ漫画が好き

  • トーチ(リイド社)の作品が好き

  • 家族・アイデンティティを扱った作品に惹かれる

  • 読後に考えさせられる漫画を読みたい

娯楽としての“面白さ”だけでなく、
「読む意味がある漫画」を探している人に、特におすすめです。


💰電子書籍・紙書籍の購入はこちら

『半分姉弟』は、電子書籍・紙書籍どちらでも読むことができます。

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✅まとめ|今だからこそ読んでほしい一冊

『半分姉弟』は、
「わかり合えないままでも、生きていくしかない現実」を、
誠実に描いています。

静かな作品だからこそ、
読者一人ひとりの人生に、そっと重なってくる。

話題作になるのも納得の、今読むべき漫画です!!

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