【きみの横顔を見ていた】“片想いだけ”で紡ぐ、切ない青春群像劇。胸がぎゅっとなる恋物語【レビュー&あらすじ】

少女漫画

高校1年の男女4人が、それぞれの“片想い”を胸に秘めて日々を過ごす——
そんな等身大の恋のゆらぎを丁寧に描くのが、いちのへ瑠美さんの 『きみの横顔を見ていた』 です。

大きな事件はないのに、なぜか胸が痛くなる。
セリフの少ない表情だけのカットに、言葉にできない気持ちが詰まっている。
そんな“静かなドラマ”を味わいたい人に刺さる、繊細で美しい青春マンガです。

この記事では、『きみの横顔を見ていた』とは?あらすじやレビューを徹底解説します!


📘 『きみの横顔を見ていた』作品情報

  • 作者:いちのへ瑠美

  • 出版社:講談社

  • 掲載誌:別冊フレンド

  • ジャンル:青春・恋愛・群像劇

  • 既刊:1〜4巻発売中(2025年12月時点)

kotori
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少女漫画界でも高評価を集め、講談社漫画賞(少女部門)受賞の実力派作品です!


📖 あらすじ

物語は高校1年の男女4人の視点で、少しずつ進んでいきます。

  • 光(ひかり)
    平凡だけれど素直な性格。吹奏楽部でホルンを担当する努力家。
    麻里とは小学校からの親友で自分を脇役と考えている。

  • 麻里
    物静かで人見知りな美少女。光以外に話しかけられると緊張しててんぱってしまう。
    誰にも言えない片想いを抱えている。

  • 大谷
    明るいクラスのムードメーカー。野球部に所属。
    彼にもまた、言えない想いがある。

  • 朝霧
    大谷の友達。学年一モテて誰からも好かれるが、心の中には揺れる気持ちが。

4人それぞれが**片想い**をしているラブストーリー。

想いが報われる気配はない。
それでも、毎日隣にいるその人を、目で追ってしまう——。

そんな胸が締め付けられるような青春が、淡く丁寧に描かれます。


🌟 見どころポイント

✔ 心の声が少ないからこそ伝わる「間」と「空気」

いちのへ瑠美さんの持ち味である、
表情・仕草・沈黙で語る心理描写が秀逸。

セリフが少なくても、ページをめくると胸がきゅっと苦しくなる。

✔ 4人の視点で描かれる“片想いの連鎖”

全員が片想い。
誰も悪くなく、誰も傷つけたくないから、
「何も言えない」まま毎日が続く。

この構造が読者の心を揺さぶります。

✔ 共感度MAXの“高校生のリアル”

大きな事件が起きるわけではない。
でも、

  • 目が合っただけで嬉しい

  • 帰り道がたまたま一緒、それだけで一日が特別

  • 好きな人の好みが気になる
    そんな“一瞬の気持ち”が丁寧に拾われていて、多くの読者が「わかる…」と共感。

✔ 受賞作だけあって、とにかく絵が美しい

透明感、空気感の描写が抜群。
光や影の使い方が絶妙で、“青春の匂い”がページから漂ってくる一作。


📝 読んだ感想

読む前は「静かな恋愛漫画かな?」と思っていましたが、
ページをめくるたび、胸が痛くなる。

特に、

  • 見つめている“横顔”

  • ふとした沈黙

  • 言えない気持ちを抱えたままの4人
    そのどれもがリアルで、尊い気持ちになります。

ストーリーに大きな盛り上がりはないのに、読む手が止まらない“吸引力”があります。

恋愛漫画好きはもちろん、
じんわり心に残る青春漫画が好きな人におすすめです。

【レビュー】

✔ 表情と沈黙で語る“いちのへ瑠美節”が炸裂

『いちのへ瑠美さんの特徴でもある、
言葉よりも表情・仕草で気持ちを伝える描写 が秀逸。』

誰かの横顔を見つめるワンカットや、ふとした沈黙。
その一瞬に、キャラクターの抱える想いがぎゅっと凝縮されていて、
読んでいるこちらまで息を飲むような緊張感があります。


✔ 全員片想いなのに、誰も悪者にならない優しい世界

『恋の矢印がすべて一方向で、誰だって傷つくはずの構図なのに、
この作品は 「痛さ」より「温かさ」が勝つ」 のがすごいところ。』

  • 光の不器用な優しさ

  • 大谷くんの無邪気さの裏にある繊細さ

  • 麻里の小さな勇気

  • 朝霧くんのまっすぐで静かな視線

どのキャラにも魅力があり、
“誰の恋も応援したくなる” 構成になっています。

読めば読むほど、
「4人とも幸せになってほしい…!」
と願わずにはいられない。


✔ 青春の「空気」を描く力が圧倒的

『教室の光、夕暮れの色、風の流れ。
背景の描写ひとつも“青春の匂い”がして、作品全体に透明感がある。』

派手さはないのに、ページをめくるたび心が動く。
それは、作者が “誰でも経験したかもしれない小さな気持ち”
丁寧に拾ってくれているからだと思います。


✍️ 作者について

  • いちのへ瑠美さん — デビュー作は「あたしの家にはテレビがない。」。

  • 生年月日は3月8日。血液型はB型。

  • 「きみの横顔を見ていた」は代表作のひとつで、読者や批評家からの評価も高く、今後の活動にも注目が集まっています。


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🔚 まとめ

『きみの横顔を見ていた』は、
派手な展開はないのに心に深く刺さる、
“片想いの切なさ”を丁寧に描いた青春恋愛漫画。

  • とにかく心理描写が繊細

  • 4人それぞれの視点が面白い

  • 青春の空気まで感じられる美しい作画

「静かだけれど忘れられない恋物語」が読みたい人に、ぜひ手に取ってほしい一冊です✨

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