🌙くずしろ『雨夜の月』──“見えない想い”がゆっくりと満ちていく青春百合ドラマ

青年マンガ

「雨で見えなくても、月はそこにある」
そんな情緒とテーマがそのまま形になったような、心に静かに染みる作品──それが くずしろ『雨夜の月』 です。

聴覚に障害をもつ少女と、彼女に惹かれていく女子高校生。
すれ違いと成長、言えない想いと向き合う“丁寧な百合ドラマ”として多くの読者から支持を集めています。

本記事では、作品情報/あらすじ/見どころ/レビュー をまとめ、わかりやすく解説していきます。


📘 作品情報

  • タイトル:雨夜の月

  • 作者:くずしろ

  • 出版社:講談社

  • 掲載媒体:Comic DAYS

  • ジャンル:恋愛(百合/GL)・学園・青春・ドラマ

  • 既刊:10巻(連載中)

くずしろ先生は『兄の嫁と暮らしています。』『犬と屑』など、繊細な感情描写に定評のある人気作家。本作もその魅力が最大限に生きています。


🌧 あらすじ(ネタバレなし)

高校入学前、雨の夜に少女・咲希が出会ったのは、黙って絆創膏を差し出してくれた“無口な少女”。
翌日、咲希のクラスには──その少女 及川奏音 の姿があった。

奏音は聴覚障害を抱えており、読唇術でコミュニケーションを取っている。
周囲と距離を置きがちな奏音に対して、明るく真っ直ぐな咲希は徐々に惹かれていく。

  • 言葉が届かない不安

  • 気持ちが伝わる喜び

  • ゆっくり深まる2人の関係

“見えないけれど確かにある想い”が少しずつ積み上がっていく物語です。


✨ 見どころ・魅力

✔ 1. 聴覚障害を持つヒロインの心情描写がリアル

「聞こえない」という事実だけでなく、

  • 周囲との距離感

  • 孤独

  • 恋に踏み出せない不安
    など、細やかな心理が丁寧に描かれています。

✔ 2. ゆっくりと満ちていく“月”のような恋

大きな事件は少ないのに、感情の揺れが深い。
じわじわ距離が縮まり、読者も一緒に鼓動が高鳴っていきます。

✔ 3. くずしろ作品らしい“間”と空気感

雨音、静かな教室、夕暮れの帰り道──
情景と心理がリンクし、まるで映画のような読書体験に。

✔ 4. 読みやすいテンポと優しい余韻

百合初心者にも読みやすく、ドラマパートも丁寧なので幅広い層に刺さります。


📝 感想レビュー

実際に読んで一番印象的だったのは、“言葉よりも気持ちが伝わる瞬間”の描き方

奏音が不器用に心を開いていく描写がとにかく愛おしく、
咲希のまっすぐで優しい行動が胸に刺さります。

優しいのに切ない、静かなのに熱い──
そんな相反する感情が同時に押し寄せてくる名作百合漫画。

特に、

  • 読唇で気持ちを読み取ろうとする場面

  • 咲希が奏音の「心の距離」を理解しようとする姿
    などは、何度読んでも胸が締め付けられます。

アニメ化発表後さらに注目度が高まっているので、今読んでおくと話題に乗りやすいです!


📚 どこで読める?

『雨夜の月』は Comic DAYS 連載/講談社 より単行本が発売中です。

電子書籍で読むなら:

など主要ストアで配信されています。


✅ メディア化の状況

  • 『雨夜の月』は TVアニメ化 が公式に決定しています!!
    アニメ化決定の発表は 2024年11月16日 に公式にアナウンスされました。

  • アニメ化にあたって、世界各国での配信が予定されている、という発表があります。

  • アニメ化決定にあわせて、タイトルロゴや、作者 くずしろ 先生によるお祝いイラストも公開されています。

🔎 現時点で 未発表 / 不明 な点

  • アニメの放送/配信開始時期については、公式発表では「決定」しかされておらず、「何年何月」という具体的なスケジュールは 公開されていません

  • スタッフ(アニメ制作スタジオ、監督、声優キャストなど)の情報も、現時点では未公開 です。公式サイト・ニュース記事ともに、スタッフ欄が空白、または未記載となっています。


🌙 まとめ

くずしろ『雨夜の月』は、

  • “見えないけど確かに存在する想い”を描いた青春百合ドラマ

  • 障害×恋愛を真正面から丁寧に描く名作

  • ゆっくり進む恋が好きな人に刺さる

  • アニメ化で今後ますます注目

読み終えたあと、静かに心が満たされるような一冊です。
気になった方は、ぜひ電子書籍でチェックしてみてください。

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