「なあ、俺と一緒に村から出ようや」
――それは救いの言葉か、それとも“手遅れ”の始まりか。
📝 作品基本情報
項目 | 内容 |
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タイトル | 光が死んだ夏 |
作者 | モクモクれん |
ジャンル | 青年漫画・青春ホラー・サスペンス・人外 |
出版社 | KADOKAWA |
掲載サイト | ヤングエースUP(Web連載) |
巻数 | 単行本1~現在5巻まで刊行中(2025年7月現在) |
🔥 あらすじ
物語の舞台は、緑と蝉の声に包まれた山奥の田舎村。
主人公・よしきは、幼なじみの**光(ひかる)**と毎日を平穏に過ごしていた――はずだった。
ある日、川で行方不明になった光が戻ってくる。しかし、戻ってきた“光”は、どこか違う。
「それ」は光の姿をしているのに、記憶も、感情も、どこか歪んでいる。
やがて、村に広がる“異変”。
村人の体調不良、動物の変死、正体不明の“ケガレ”の影。
「偽の光」と共にいるうちに、よしきの中に芽生えるのは、恐怖と、奇妙な愛情。
📘第3巻 概要
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話数:第11話~第15話収録
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よしきと“偽ヒカル”の関係がさらに深まると同時に、
村の闇と人外の正体に迫る伏線が一気に増加します。
🧠 ネタバレ詳細
① 村の異変が“霊的現象”として加速
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村の空気がさらに異常になり、
動物の死や機械の故障など、物理的なトラブルが頻発。 -
村の住人も次第に精神を病み始め、明らかに「何かに取り憑かれている」ような描写が出てくる。
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子どもが突然失踪、神社の神主が“何か”に遭遇して発狂する。
村を包む“ケガレ”の正体が、ただの迷信ではなく実体のある存在として描かれ始める。
② よしきとヒカルの逃避行の提案
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よしきが偽ヒカルにこう提案する。
「俺たち、村を出よう」と。 -
偽ヒカルは喜ぶが、その反応にはどこか狂気が混ざっている。
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よしきの中ではすでに、「これは光じゃない。でも、俺がいないと壊れてしまう」という歪んだ使命感・依存心が芽生えている。
③ 偽ヒカルの“正体”のヒントが明かされる
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偽ヒカルが、かつて自分が「何かに喰われた」記憶を断片的に語る。
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「黒い霧」「におい」「山の奥で蠢くもの」
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そして、自分が“光の姿”を得て、村に戻ったことを自覚している。
➤ つまり、「ヒカルの体を乗っ取った“ナニカ”」であり、
よしきへの感情だけが自分を繋ぎ止めていると語る。
④ よしきの崩壊と、告白めいた言葉
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よしきは徐々に精神をすり減らしていき、ヒカルに対して「ほんまはずっと怖かった」と吐露。
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しかしその直後、**「それでも、お前をひとりにしたくない」**と呟く。
これは実質的な“受け入れ”=人外との共存宣言とも取れる、重く切ないセリフ。
⑤ ラスト:村の外の異変と、さらなる怪異の兆し
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村の外に逃げたかに見えたヒカルとよしきだが、村の外でも“ケガレ”が追ってくるような描写で幕を閉じる。
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まるで「どこまでも逃げられない」「この存在は“よしき”に執着している」かのように…。
🔍 第3巻のテーマ
「逃げられない愛」と「人外の執着」
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偽ヒカルの正体が“完全に人ではない”と確定しつつも、
彼の感情は確かに“愛”や“孤独”に近い何か。 -
よしきも「人ではないと知っていて、それでも一緒にいる」ことを選んでしまう。
💬 読者の感想・レビュー
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「人外との共依存、ここまで深まってくると切なさすらある」
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「ホラーなのに、ヒカルが健気で可哀想に見えてくるのが怖い」
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「よしきが闇落ち寸前で心配。もう誰か止めてくれ…」
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「静かにゾッとさせる技術が上手すぎる」
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🧩 まとめ:よしきの「救い」が、最も怖い
第3巻は、“ヒカルの正体”により深く迫りながらも、
読者が一番恐ろしく感じるのは、「よしきの選択」です。
偽物と知っていて、それでも一緒にいたい。
それは優しさか、それとも狂気か――
第4巻では、ついに「祠」「村の歴史」「ケガレの発生源」へと踏み込み、
物語の核心へ向かいます。
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